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睡眠時無呼吸症候群とは?原因や症状、検査・治療方法を解説

[2026.08.25]

睡眠は、身体や脳を休め、翌日の活動に備えるための大切な時間です。しかし、十分な睡眠時間を取っていても、朝すっきり起きられない、日中に強い眠気を感じるといった状態が続くことがあります。こうした不調には、睡眠中の呼吸が関係している場合があります。

眠っている間の状態は自分では確認しにくく、家族からいびきや呼吸の停止を指摘されて初めて気づく方も少なくありません。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠の質だけでなく、日中の活動や全身の健康にも影響する病気です。ここでは、原因や症状、検査、治療方法について解説します。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が何度も止まったり、浅くなったりする状態を繰り返す病気です。呼吸が止まると血液中の酸素が減少し、身体は呼吸を再開させるために一時的な覚醒反応を起こします。その結果、本人に目覚めた自覚がなくても睡眠が細かく分断されます。

睡眠時無呼吸症候群には、空気の通り道が狭くなる閉塞性、脳から呼吸の指令が弱くなる中枢性、両方が重なる混合性があります。成人では閉塞性が多くみられます。診断では、睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を示すAHIを用い、症状や酸素低下の程度も踏まえて、重症度を判断します。

睡眠時無呼吸症候群の原因

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の主な原因は、睡眠中に空気の通り道である上気道が狭くなることです。眠るとのどや舌の周囲の筋肉がゆるみ、舌の付け根が後方へ落ち込みやすくなります。首まわりへの脂肪の蓄積や扁桃の腫れ、鼻づまりなどがあると、空気の通り道がさらに狭くなることがあります。

肥満は代表的な要因ですが、痩せている方でも発症する場合があります。下あごが小さい、あごが後方にある、舌が大きいといった骨格や身体的な特徴も関係します。ほかにも、加齢、飲酒、喫煙、一部の睡眠薬などが症状を強めることがあります。小児では、アデノイドや口蓋扁桃の肥大が原因になることがあります。

睡眠中と日中に現れる症状

睡眠中には、大きないびき、呼吸の停止、あえぐような呼吸、頻繁な寝返りなどがみられます。夜中に何度も目が覚める、トイレに起きる回数が増える、寝汗をかく、起床時に口が乾いているといった症状が現れることもあります。

日中には、強い眠気、だるさ、集中力の低下、起床時の頭痛などがみられます。十分に寝たはずなのに疲れが残る場合や、会議中や運転中に眠気を感じる場合は注意が必要です。小児では、眠気よりも落ち着きのなさや集中しにくさ、機嫌の変化として現れることがあります。

放置した場合に考えられる影響

睡眠中に酸素濃度が何度も低下すると、心臓や血管に負担がかかります。そのため、睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や不整脈、心筋梗塞、脳卒中などとの関連が指摘されています。糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病を併発している場合は、病状に影響することもあります。

睡眠の質が低下すると、集中力や判断力が落ち、仕事や学習にも影響します。特に、車の運転中や機械の操作中に強い眠気が起こると、事故につながる可能性があります。いびきや眠気だけの問題と考えず、症状が続く場合は早めに検査を受けることが大切です。

睡眠時無呼吸症候群の検査

診察では、いびきや日中の眠気、起床時の頭痛、夜間の目覚め、飲酒習慣、服用している薬などを確認します。家族から呼吸の停止を指摘された場合は、睡眠中の様子も医師に伝えます。あわせて、体重や首まわり、鼻やのどの状態、血圧なども確認します。

検査には、自宅で行う簡易検査と、医療機関などで行う精密検査があります。簡易検査では、呼吸の状態や血液中の酸素飽和度、いびきなどを記録します。詳しい評価が必要な場合は、脳波や心電図、眼球運動なども測定する睡眠ポリグラフ検査を行い、睡眠の深さや無呼吸の程度を調べます。

睡眠時無呼吸症候群の治療方法

中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群では、検査結果や症状に応じてCPAP療法が行われます。CPAPは、専用のマスクから空気を送り、睡眠中に狭くなる気道を広げる治療です。無呼吸や低呼吸を抑えることで、日中の眠気や睡眠の分断を軽減する効果が期待されます。

軽症の場合や身体の状態によっては、下あごを前方へ保つ口腔内装置を使用することがあります。肥満が関係している場合は、食事や運動を見直しながら、適正体重を目指します。扁桃肥大や鼻の病気が原因となっている場合は、耳鼻咽喉科で手術を検討することもあります。

受診の目安と生活上の注意

大きないびきが続く、家族から呼吸の停止を指摘された、日中の眠気が強い、朝起きても疲れが残るといった場合は、内科や呼吸器内科、睡眠外来へ相談してください。高血圧の治療を続けても血圧が安定しにくい場合も、睡眠時無呼吸症候群が関係している可能性があります。

生活面では、体重管理や飲酒量の見直し、規則的な睡眠を心がけることが大切です。仰向けで症状が強くなる方は、横向きで眠ることで呼吸が安定する場合があります。ただし、生活習慣の改善だけでは十分でないケースもあるため、自己判断で済ませず、検査結果に合った治療を継続することが重要です。

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