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高血圧の原因と生活習慣の見直し方

[2026.07.23]

健康診断で血圧の高さを指摘されても、体調に変化がなければ、そのままにしてしまう方も少なくありません。しかし、高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行し、血管や心臓、腎臓などに少しずつ負担をかける病気です。

血圧は体調や緊張、睡眠不足、気温の変化などによっても上下します。そのため、1回の測定結果だけで判断するのではなく、自宅でも定期的に測り、普段の血圧を知っておくことが大切です。

高血圧とは

血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のことです。心臓が縮んだときの値を収縮期血圧、心臓が拡張したときの値を拡張期血圧と呼び、それぞれ上の血圧、下の血圧と呼ばれます。

診察室で測定した血圧が140/90mmHg以上、家庭で測定した血圧が135/85mmHg以上の状態が続く場合は、高血圧と診断される目安になります。診察室では緊張して高くなることもあるため、自宅で測った数値も診断の大切な参考になります。

高血圧の主な原因

高血圧は、ひとつの原因だけで起こるとは限りません。塩分の多い食事、肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足、加齢、遺伝的な体質など、さまざまな要因が重なって起こります。特に食塩の取り過ぎは、体内の水分量を増やし、血圧を上げる原因になります。

腎臓や甲状腺、副腎などの病気、睡眠時無呼吸症候群、薬の影響によって血圧が上がることもあります。若い年齢で急に血圧が高くなった場合や、薬を飲んでも下がりにくい場合は、原因となる別の病気がないか詳しく調べる必要があります。

高血圧によって起こる病気

血圧が高い状態が続くと、血管の壁に強い負担がかかり、動脈硬化が進みやすくなります。血管が硬くなったり、狭くなったりすることで、血液が流れにくくなり、さまざまな臓器に影響が及びます。

脳の血管に障害が起これば脳梗塞や脳出血、心臓では狭心症、心筋梗塞、心不全につながることがあります。腎機能の低下や目の血管への影響がみられることもあるため、自覚症状がなくても血圧を管理することが重要です。

高血圧の検査

高血圧が疑われる場合は、診察室での血圧測定に加え、自宅で測った血圧の記録も確認します。朝は起床後に排尿を済ませ、朝食や薬を飲む前に測定します。夜は就寝前に測り、入浴や飲酒、運動の直後は避けてください。

血液検査や尿検査では、腎機能、血糖値、コレステロール、尿酸などを調べます。必要に応じて心電図、胸部エックス線検査、超音波検査などを行い、高血圧による臓器への影響や、原因となる病気がないか確認します。

生活習慣の改善

高血圧の治療では、塩分を控えることが基本です。高血圧の方は、食塩摂取量を1日6g未満に抑えることが推奨されています。漬物、麺類の汁、加工食品、総菜などには多くの塩分が含まれるため注意が必要です。

適度な運動や体重管理、節酒、禁煙、十分な睡眠も血圧の改善につながります。ただし、血圧が著しく高い方や心臓、腎臓の病気がある方は、運動を始める前に医師へ相談してください。

薬による治療

生活習慣を改善しても血圧が十分に下がらない場合や、糖尿病、腎臓病、心臓病などを合併している場合は、降圧薬を使用します。降圧薬には血管を広げるもの、余分な塩分や水分を排出するもの、血圧を上げるホルモンの働きを抑えるものなどがあります。

血圧が安定しても、自己判断で薬を中止すると再び上昇する可能性があります。ふらつき、むくみ、せきなどが現れた場合は、服用を中断せず、医師へ相談して薬の種類や量を調整することが大切です。

受診するタイミング

自宅で測った血圧の平均が135/85mmHg以上になる場合や、健康診断で高血圧を指摘された場合は、早めに内科を受診してください。血圧の記録を持参すると、普段の状態を医師に伝えやすくなります。

突然の激しい頭痛、胸の痛み、息苦しさ、ろれつが回らない、片側の手足が動かしにくいといった症状がある場合は、脳卒中や心臓病の可能性があります。通常の診療を待たず、速やかに医療機関へ連絡してください。

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