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胃カメラを受けるべき症状とは?検査でわかる病気と注意点

[2026.06.23]

胃の不調は、日常生活の中でよく起こる身近な症状です。食べすぎた後や疲れがたまっているときに、胃もたれや胸やけを感じた経験がある方も多いと思います。ただ、その不調が何日も続く場合や、同じような症状を繰り返す場合は、一度原因を確認しておくことが大切です。

胃や食道、十二指腸の病気は、症状だけでは判断しにくいことがあります。軽い胃もたれだと思っていたら胃炎や潰瘍が見つかることもあり、反対に強い痛みがあっても粘膜の異常が少ないケースもあります。そのため、自己判断で様子を見続けるのではなく、気になる症状が続くときは早めに原因を確認することが大切です。

胃カメラとは

胃カメラは、正式には上部消化管内視鏡検査と呼ばれます。細いスコープを口または鼻から入れ、のど、食道、胃、十二指腸の途中までを観察します。先端には小型カメラがあり、医師がモニターを見ながら粘膜の状態を確認します。

胃の検査というとバリウム検査を思い浮かべる方もいますが、胃カメラは粘膜を直接観察できる点が特徴です。疑わしい部分が見つかった場合は、組織を少量採取する生検を行い、炎症やがんなどの有無を詳しく調べます。

胃カメラで分かる病気

胃カメラでは、逆流性食道炎、食道炎、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃ポリープ、胃がん、食道がんなどを確認できます。胸やけや胃痛だけでなく、のどの違和感や食べ物のつかえ感の原因を調べる際にも役立ちます。

胃がんは、早い段階では自覚症状が乏しいことがあります。そのため、症状が強くなってから検査を受けるのではなく、健診で異常を指摘された場合やピロリ菌に感染したことがある場合は、定期的な胃カメラが重要です。

胃カメラを受けたほうがよい症状

胸やけが続く、酸っぱいものがこみ上げる、げっぷが多い、のどの違和感が続く場合は、逆流性食道炎などが関係していることがあります。胃酸が食道へ逆流することで、胸の不快感や咳、声がれが起こる場合もあります。

みぞおちの痛み、胃もたれ、吐き気、食欲不振、体重減少、黒い便、貧血を指摘された場合も注意が必要です。黒い便は胃や十二指腸からの出血が原因となることがあり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の可能性があります。

胃の不調を起こす原因

胃の不調の原因として代表的なのが「ピロリ菌感染」です。ピロリ菌は胃の粘膜に炎症を起こし、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因になります。長期間感染が続くと、胃がんのリスクにも関係します。自覚症状がないまま感染している方もいるため、胃カメラで胃の状態を確認することが大切です。

薬の影響も見逃せません。痛み止めとして使われる非ステロイド性抗炎症薬や、血液を固まりにくくする薬の一部は、胃粘膜を傷つけることがあります。さらに、喫煙、飲酒、塩分の多い食事、睡眠不足、ストレスも胃の不調を招く原因になります。

経口胃カメラと経鼻胃カメラ

胃カメラには、口から入れる経口胃カメラと、鼻から入れる経鼻胃カメラがあります。経口胃カメラは観察しやすく、必要に応じて組織を採取しやすい方法です。ただし、のどにスコープが触れるため、嘔吐反射が出やすい方もいます。不安が強い場合は、鎮静剤を使う方法を相談できます。

経鼻胃カメラは、鼻から細いスコープを挿入する方法です。舌の奥に触れにくいため、吐き気が起こりにくい傾向があります。ただし、鼻の通りが狭い方、鼻炎がある方、鼻血が出やすい方では難しい場合があります。どちらが合っているかは、体質や症状、検査への不安の程度によって変わります。

鎮静剤を使う胃カメラ

胃カメラに対して「苦しそう」「吐き気が心配」と感じる方は少なくありません。そのような場合は、鎮静剤を使って検査を受ける方法があります。うとうとした状態で検査を受けられるため、緊張や不快感を軽くできる場合があります。

ただし、鎮静剤を使う場合には注意点もあります。検査後に眠気やふらつきが残ることがあるため、当日は車、バイク、自転車の運転はできません。持病がある方や薬を飲んでいる方は、鎮静剤の使い方に配慮が必要になることがあります。安全に検査を受けるため、普段飲んでいる薬や過去の病気については事前に伝えておきます。

検査前後の注意点

胃カメラの前日は、医療機関から指定された時間までに夕食を済ませます。検査当日は基本的に食事を取らずに来院します。胃の中に食べ物が残っていると、粘膜が見えにくくなり、正確な観察が難しくなります。水分や常用薬の扱いは検査時間や持病によって異なるため、事前の指示に従います。

検査後は、のどの麻酔が切れるまで飲食を控えます。生検を受けた場合は、当日の飲酒、激しい運動、刺激の強い食事を避けるよう案内されることがあります。検査後に強い腹痛、吐血、黒い便、発熱がある場合は、速やかに医療機関へ相談します。

定期的に胃カメラを受ける意味

胃カメラは、症状があるときだけに受ける検査ではありません。胃の病気の中には、早い段階では症状が目立たないものもあります。特に胃がんは、早期に見つかるほど治療の選択肢が広がります。症状が軽いうち、または症状がない時期に胃の状態を確認することが重要です。

ピロリ菌を除菌した後も、胃がんのリスクが完全になくなるわけではありません。胃の粘膜に変化が残っている場合があるため、医師の判断に基づいて定期的に胃カメラを受けます。自分の胃の状態を把握することは、将来の病気を防ぐための大切なきっかけになります。

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