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花粉症

花粉症とは

花粉症(かふんしょう)は、スギやヒノキなどの植物から飛んでくる花粉が体に入ることで、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす病気です。「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれ、一年中鼻炎症状が出現する「通年性アレルギー性鼻炎」とは区別しています。

原因

花粉症の原因は、スギやヒノキなどの植物が出す「花粉」です。これらの花粉が鼻や目から体に入ると、花粉を異物として反応しアレルギー反応を起こしてしまいます。日本ではスギ花粉による花粉症が多く、春先に症状が強く出る方が多いです。
一方、通年性アレルギー性鼻炎の原因としてダニやハウスダストなどが挙げられます。

好発年齢

子どもから大人まで、幅広い年齢で発症します。最近では、子どもにも増えてきており、小学生や中学生でも花粉症を訴える人が多くなっています。また、一度発症すると毎年同じ時期に症状が出て、長期間にわたって悩まされることがあります。花粉などのアレルギー物質に毎年さらされると、年々症状が重くなっていく可能性があります。

症状

  • 目のかゆみ、涙が出る
  • 鼻水、鼻づまり
  • のどや耳のかゆみ
  • くしゃみが連続して出る
  • 顔やまぶたなどの皮膚のかゆみ

検査・診断

問診(症状が出る時期や内容を詳しく聞きます)
血液検査(どの花粉にアレルギーがあるか調べます)

→当院ではアレルギー検査39種類セット「VIEW39」を導入しています。
後述する舌下免疫療法を希望される方は、「スギ花粉によるアレルギー性鼻炎」や「ダニによるアレルギー性鼻炎」との確定診断が必要なため、血液を採取しVIEW39を行います。VIEW39は「アレルギーがあると医師が認めた場合」は保険が適応されます。
VIEW39の検査代は3割負担の方で約5000円です。

治療

生活習慣の改善による花粉症の発症予防

原因となる花粉が体に触れたり、目や鼻、口から体内に侵入したりするのを防ぐことができれば花粉症の症状を抑えることができます。具体的な対策として、花粉が多い日は外出を控える、メガネやマスクを着用する、つるつるとした服を着用する、帰宅時は服をはらってから家に入る、窓を開けない、などです。

抗ヒスタミン薬

上の図のように成人に使用可能な花粉症治療薬は10種類ほどあります。効果が強いほど右側にいきますが、ほとんどのお薬は眠気などの副作用が強く出る傾向があります。

花粉症治療で難しいところは実際にお薬を服用してもらい効果を実感してもらわないといけないことだと考えています。上の図のように、たとえばオロパタジンのような効果が強い薬を服用したからといって必ずしも皆さんにとてもいい薬というわけではないということです。花粉症症状は抑えられるが、眠気がひどくて学業や仕事に悪影響が出るようでは内服を継続できません。また、患者さんによっては強い薬ではなく中くらいの薬の方がしっかり花粉症症状を抑えてくれる方もいらっしゃいます。当院では患者さんにとって最適なお薬を選択できるよう寄り添っていきます。

ロイコトリエン受容体拮抗薬

プランルカスト(商品名:オノン)、モンテルカスト(商品名:キプレス、シングレア)などが該当します。ロイコトリエンは鼻の粘膜のむくみの原因物質であり、鼻閉をきたします。ロイコトリエン受容体拮抗薬を服用することで、鼻閉の改善効果が期待されるため、特に鼻閉症状が強く出てしまう花粉症患者さんには本剤の併用を勧めています。

点眼薬、点鼻薬

内服薬だけでも目が痒い、鼻づまりがひどいなどあれば点眼液や点鼻薬の併用を検討します。また、妊婦さんにもよく使用します。特に、赤ちゃんの臓器を形成する器官形成期 (妊娠12週=4ヵ月まで) はなるべく内服薬を避けたいところですが、そのような妊娠週数のお母さんに対しては点眼液、点鼻薬は非常に使用しやすいです。

舌下免疫療法

血液検査にてスギ花粉症と確定診断された5歳以上の患者さんが舌下免疫療法を選択することができます。スギ花粉症の真っ只中は舌下免疫療法を開始できないため、多くは5月か6月頃より開始となります。1日1回毎日服用し3年以上継続することで、花粉症症状を抑制できる可能性が期待できます。例えば3年継続すると舌下免疫療法を終了後、約2年間花粉症症状を抑制することが知られています。上述した抗ヒスタミン薬やロイコトリエン受容体拮抗薬、点眼液、点鼻液をたくさん使用していた患者さんでもお薬を減量できる可能性があります。

Nomura Y, et al. Allergol Int. 2021.

ダニアレルギーに対する舌下免疫療法はこちら

ご本人・ご家族の方へ

花粉症は学校生活、仕事に大きな支障をきたします。生活の質を下げないためにも適した花粉症治療薬を一緒に探していきましょう。

院長の一言

スギ花粉症の方は、花粉が飛散する2週間~1ヵ月前の無症状期(毎年1月頃)から抗ヒスタミン薬の服用を開始しましょう。症状が出現してからお薬の服用を開始した場合と比較し、症状が重くならないはずです。前シーズンのお薬が手元にない場合は1月頃に当院へお越しください。

医療法人社団 昂花会
四街道みんなのクリニック
院長・医学博士 古来貴寛

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