帯状疱疹(たいじょうほうしん)
帯状疱疹とは?
帯状疱疹とは、水ぼうそうのウイルスが原因で起こる病気です。子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスは、治った後も脊髄に潜んでいます。そして、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再活性化し、帯状疱疹として発症します。
主な症状
帯状疱疹の症状は、痛みと発疹です。
合併症
帯状疱疹後神経痛
皮膚がきれいに治った後も、数ヵ月から数年にわたり強い痛みが続く状態です。高齢の方ほど起こりやすく、疼痛による睡眠不足など日常生活に大きく影響する可能性があります。
また、顔や目の周りに発症すると、視力障害や顔面神経麻痺などを引き起こすこともあります。
発症しやすい方
以下のような方は帯状疱疹なりやすいとされています。
- 50歳以上
- 疲労やストレスが強い
- 糖尿病などの慢性疾患がある
- がん治療中や免疫を抑える薬を使用している
治療について
帯状疱疹は、早期治療が非常に重要です。
| 抗ウイルス薬 | (1日2回 朝夕食後 7日間服用) |
|---|---|
| 痛み止め | (ロキソニン等) |
帯状疱疹ワクチンについて
現在、日本では以下2種類のワクチンがあります。
① 生ワクチン
👉 ビケン
特徴
- 1回接種
- 費用が比較的安い
- 弱い帯状疱疹ウイルスを体内に入れることで、帯状疱疹に対する免疫がつく
メリット
- 接種が1回で済む
- 価格が比較的安価
デメリット
- 効果はやや弱め(約50~60%予防)
- 免疫が低下している方には接種できない
- 効果の持続が短め(約5年程度)
② 不活化ワクチン
👉 シングリックス
特徴
- 2回接種(2ヵ月間隔をあけて)
- ウイルスの成分を体内に入れることで、帯状疱疹に対する免疫がつく
メリット
- 高い予防効果(約90%以上)
- 高齢者でも効果が高い
- 長期間の効果(10年以上持続)
- 免疫が低下している方にも接種可能
デメリット
- 2回接種が必要
- 費用が高い
- 接種後に腕の痛みや発熱が出やすい
ワクチン比較まとめ
| ビケン | シングリックス | |
|---|---|---|
| 種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
| 接種回数 | 1回 | 2回 |
| 予防効果 | 50~60% | 90%以上 |
| 持続期間 | 5年 | 10年以上 |
| 免疫低下者 | 接種不可 | 接種可能 |
| 副反応 | 少なめ | やや多い |
| 自己負担金 | 1回4,000円 | 1回10,000円 |
👉 総合的には シングリックスの方が効果は明らかに高い とされています。
帯状疱疹ワクチンと認知症予防について
近年、非常に注目されているのが帯状疱疹ワクチンと認知症リスクの関係です。
帯状疱疹ワクチンを接種すると認知症発症リスクが低い可能性があることを複数の論文で発表されています。
なぜ認知症と関係があるのか?
はっきりした原因はまだ研究中ですが、以下が考えられています。
- 帯状疱疹ウイルスが脳の炎症に関与する可能性
- ワクチンによる免疫活性化が脳の健康を保つ可能性
- 慢性炎症の抑制効果
つまり、
👉 感染予防だけでなく脳の健康維持にも関係している可能性
があるということです。
よくある質問
| Q. 何歳から打つべき? | → 50歳以上で推奨されています。 |
|---|---|
| Q. 過去に帯状疱疹になったことがあるが接種できる? | → 可能です。再発予防に有効です。 |
まとめ
- 帯状疱疹は誰でも起こる病気
- 50歳以降でリスク上昇
- 後遺症の痛みが問題
- ワクチンで予防可能
- 認知症発症を遅らせる可能性あり

