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包茎(ほうけい)

包茎とは

包茎とは、包皮の先端が狭いために陰茎の先端にある亀頭を露出できない状態を指します(真性包茎)。包皮をむいて亀頭が露出できるが、包皮が余っており通常は亀頭が露出していない状態を仮性包茎とし、真性包茎とは区別しています。

原因

新生児期は包皮と亀頭は生まれつき癒着しており剥がすことはできません。徐々に包皮が剥がれてはきますが、1歳でも包皮を完全にむくことができるのは20%以下と言われています。包皮には繊細な亀頭を保護する、おしっこのアンモニアによる粘膜障害から亀頭を守っている、などの役割があり包茎自体が病的かどうかは未だに判明していません。

症状

  • おしっこをするときに風船のように皮がふくらむ
  • 包皮内に垢(あか)が蓄積し異臭を伴う
  • 勃起時や性行為時に痛みを伴う

検査・診断

視診・触診にて診断します

合併症

亀頭包皮炎

細菌感染が原因で、亀頭や包皮先端が赤く腫れあがり、痛みを伴います。包茎のためきれいに洗浄できずに感染を起こしているだろうという意見や、包茎は関係なく自身で引っ掻いたりした傷に感染を起こしているだけだろうという意見があります。抗菌薬入りの軟膏を塗布することで多くの症例は治療可能です。

排尿障害

高度の真性包茎では包皮の口がとても狭いため、おしっこをするときに風船のように皮がふくらむ、おしっこが真っすぐ出ない、おしっこが細くぽたぽた垂れるなどの症状を認めます。

治療

用手的包皮拡張法

治療の対象となるのは小学校3年生以降の真性包茎のお子さんです。毎日入浴時に包皮を少しずつむいていき、数ヵ月かけて亀頭先端が見えるようにしていきます。入浴後にはステロイド軟膏を塗ることで包皮を柔らかくする作用があります。

手術(包皮背面切開術、包皮環状切除術)

用手的包皮拡張症で全く改善が見られないお子さん、亀頭包皮炎などの炎症を繰り返し包皮が固くなってしまったお子さんには手術的治療が必要となります。手術を要する場合、提携病院へご紹介いたします。

ご本人・ご家族の方へ

乳幼児期の包茎は自然に待つのが原則と言われてはいますが、気になる点や質問などありましたらいつでもお越しください。小学生以降では一緒にお風呂に入る機会も少なくなるだろうと思いますが、お子さんが真性包茎でしたら「おしっこはちゃんと出てる?困ってない?」と時々聞いてあげると、お子さんが1人で抱え込まなくて済むかもしれません。

院長の一言

小児外科医だった頃、嵌頓(かんとん)包茎のお子さんの緊急手術を行った経験があります。乳幼児期に親が無理やり包皮をむく、小学生のお子さんが自身で無理やり包皮をむくと、狭い包皮の口で亀頭の首が絞められてしまい、亀頭の血液やリンパ液がうっ滞し、放置すると亀頭が壊死する緊急性の高いものです。真性包茎は無理やりむいてはいけません。もし、嵌頓症状(包皮が元に戻らない、亀頭や包皮が赤く腫れあがり痛がる)が出現した場合は、速やかに医療機関を受診してください。

提携病院

東京女子医科大学八千代医療センター 小児外科

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