脂質異常症
「皆さんのコレステロール、中性脂肪の正常化と将来の動脈硬化リスクの低減に向け、私たちとともに歩みませんか?」
「四街道みんなのクリニック」は、地域に根ざした“みんなに寄り添うかかりつけ医”として、多くの方が抱える「脂質異常症」という健康の悩みに真摯に向き合います。
生活習慣病の1つである脂質異常症は、糖尿病、高血圧などと並び、治療せずに放置すると動脈硬化が進み、脳梗塞・心筋梗塞・心不全・大動脈解離などを生じ、脳動脈瘤の破裂によるクモ膜下出血など重大な合併症リスクが高まります。
当院では、生活習慣の改善から治療薬まで、最新のガイドラインに基づいたトータルケアを提供し、将来の血管トラブルを未然に防ぐ支援をしています。健診でコレステロールや中性脂肪が高いと指摘された場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
院長
脂質異常症は脳梗塞や心筋梗塞を発症するまで無症状のサイレントキラー!!無症状の「大切な今」がずっとずっと続くように、私たちが一緒にいます。
脂質異常症
①コレステロールや中性脂肪について
「コレステロール」は体を作る材料の1つです。私たちの体は細胞が集まってできていますが、細胞1つ1つの細胞膜の材料として非常に重要なものがコレステロールです。また、コレステロールは副腎という臓器でホルモンを生成するのに必要な材料ですし、性腺ホルモンを生成するのにも必要な材料です。
「中性脂肪」は体に貯蔵することのできるエネルギーとしての役割があります。食事中から摂取したり、体内で中性脂肪を合成したりして、余った分は肝臓や皮下脂肪などに貯蔵しておくことができます。空腹時や運動時には貯蔵しておいた中性脂肪を燃やして活動のエネルギーにすることができます。
②脂質異常症とは
- LDLコレステロールが140以上
- HDLコレステロールが40未満
- 中性脂肪が150以上 (空腹時)
1つ以上該当すると脂質異常症となり、動脈硬化が進行するリスクが高まります。
LDLとHDLが出てきたので簡単にお話しますね。
上の図のように、黄色いコレステロールを運搬するLDLとHDLがいます。
- LDLは、肝臓から全身の血管にコレステロールを運搬
- HDLは、全身の血管から肝臓にコレステロールを回収
LDLが多い時、全身の血管にたくさんコレステロールが運搬され動脈硬化が進行するリスクが高まることが分かります。逆に、HDLが少ない時、全身の血管からコレステロールの回収が遅れるため、やはり動脈硬化が進行するリスクが高まると言えます。
中性脂肪は、動脈硬化に直接影響はしないですが、中性脂肪が増えるとLDLが増加、HDLが減少し、結果として動脈硬化を進行させるリスクがあります。
③動脈硬化とは
脂質異常症により、動脈の壁の中にコレステロールが蓄積されプラークが形成され「動脈硬化」となります。血管壁が厚くなった部位は内腔が狭くなり、いずれ閉塞するリスクがあります。心臓の血管が詰まれば「心筋梗塞」を発症し、脳や首の血管が詰まれば「脳梗塞」を発症するわけです。
④主な合併症
- 脳血管障害(脳梗塞・脳出血・脳動脈瘤・クモ膜下出血)
- 心臓疾患(心筋梗塞・狭心症・心不全)
- 大動脈疾患 (大動脈解離・大動脈瘤)
- 腎合併症/末梢動脈疾患
検査・診断
① 受診・初診予約
「健診でコレステロールや中性脂肪が高いと指摘された」など、気になる方はぜひご予約ください。
② 問診・身体診察・血圧測定
初診時には、問診(生活習慣・服薬歴・家族歴・睡眠・飲酒・喫煙・職場ストレスなど)・身体診察・血圧測定等を行います。
③ 必要な検査
脂質異常症の程度・合併症リスクを評価するため、以下のような検査を行います:
血液検査(腎機能・電解質・脂質・血糖・尿酸・ホルモンなど)
脂質異常症の患者さんは、同じ生活習慣病である糖尿病や高血圧、高尿酸血症などを合併している場合が多いため、血液検査で検索します。また、甲状腺機能の異常によりコレステロールが異常値を呈する場合もあるため、甲状腺機能も調べます。
尿検査(蛋白・潜血)
脂質異常症により腎障害を呈している場合は、血液検査だけでなく尿検査でも異常が生じる場合があり、尿蛋白や尿潜血の有無により腎障害の程度を把握することが可能となります。
心電図・胸部レントゲン・頸動脈エコー
心電図や胸部レントゲン検査で不整脈の有無や心不全の有無を調べます。頸動脈エコーで動脈硬化の有無を確認します。
④ 治療・フォローアップ
(1)生活習慣の改善
脂質異常症治療の基本は“生活習慣の改善”です。以下の点を丁寧にサポートします:
- 脂質制限と脂質の内容改善
- 総エネルギーの 20〜25% (50-60g/日程度)
- 一価不飽和脂肪酸 (オリーブオイル、アボカドなど):摂取推奨
- 多価不飽和脂肪酸 (サバ、サンマ、アマニ油などのn-3系):摂取推奨
- 適正体重維持・肥満解消
- 肥満がある患者さんは正しい食事療法、運動療法で適正体重を目指しましょう。
- 当院では自費診療で医療ダイエット (肥満治療) も取り扱っております。
- 運動習慣(有酸素運動・筋トレの併用)
- 禁煙・節酒(特に大量飲酒)
- 十分な睡眠・適切なストレス管理・寒暖差への配慮
- 睡眠時無呼吸症候群があると、脂質異常症が悪化する原因となります。
「いびきが大きい」「家族から、息が止まっていると言われた」「日中の眠気が毎日ひどい」など気になる症状があれば、睡眠時無呼吸症候群かもしれません!食事療法や薬剤治療中でもコントロールが不良な場合は睡眠時無呼吸症候群の治療が必要かもしれません。
(2)薬物治療
生活習慣改善だけでは正常なコレステロール値、中性脂肪値に達しない場合はお薬の力を借りましょう。ガイドラインに準拠し、皆さんのライフスタイル・合併症リスク・副作用などを考慮し、最適な薬剤選択を行いますね。
(3)通院頻度
- 通院頻度:初期は2週間ごとに経過を追い、安定してきたら1ヵ月間隔で経過を追います。
- 年1回は頸動脈エコーにて動脈硬化の評価を行います。
よくある質問(FAQ)
Q. コレステロールが高いだけで本当に危ないの?
A. はい。脂質異常症は動脈硬化の主要因で、脳梗塞・心筋梗塞などの大血管疾患のリスクを確実に押し上げます。無症状なため放置されがちですが、心筋梗塞などで発症したときに一気に重症になる怖い疾患です。
Q. 薬は一生飲まなければならない?
A. 食事療法や運動療法による生活習慣の改善が基本にあるため、薬剤の減量や薬剤を中止できる患者さんもいらっしゃいます。コレステロールなどの再上昇を防ぎ心血管イベントを予防するために長期管理が前提ですが、定期的な受診により薬剤の見直しは十分可能と考えます。
Q. 頸動脈エコーは本当に毎年必要?
A. 年1回の頸動脈エコーが推奨されています。プラークが大きい、プラークがぶよぶよしている不安定プラークなどの高リスク症例は6~12か月で再検を推奨します。
院長あいさつ
「四街道みんなのクリニック」 院長 古来貴寛です。
“脂質異常症”は、無症状のため健診で異常を指摘されてもなかなか病院受診する気が起きないかもしれません。高血圧なら頭痛やめまい、糖尿病なら口渇・多飲・多尿など症状が出てくるものの、脂質異常は脳梗塞や心筋梗塞など発症するまで本当に無症状かもしれません。
無症状でありながら当院を受診していただきましたら、ぜひみんなの血管を守らせてください。地域のみんなが、将来にわたって安心して生活し、ずっとずっと無症状で元気な毎日を過ごせるように願っています。
医療法人社団 昂花会
四街道みんなのクリニック
院長・医学博士 古来貴寛

